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くらしの保健室 認知症講演会 「認知症とともに、出会い、つながる社会へ」にご参加いただきありがとうございました

2023年度認知症講演会が終了しました。

 

第3回目認知症講演会 当事者にきく「認知症とともに、出会い、つながる社会へ」

が無事に終了しました。今年は、“連携型認知症疾患医療センターたかつきクリニック”と“くらしの保健室たま”の2社共催での実施となりました。今年の参加者は98名と過去3回開催のうちで一番多い参加者人数でした。

 講演Ⅰとして、今年放映されたオレンジランプのモデルであった丹野智文さんによる「認知症とともに工夫をしつつ生活を」と題してお話をしていただきました。若年性であっても高齢の認知症の診断を受けた方でも、認知症初期の当事者であること、認知症と診断された途端に家族や支援者の対応が変わってしまうことの指摘がありました。認知症になっても工夫や誰かに助けを求めることができれば、普通にしゃべれるし生活も可能である。また、仙台市では認知症の先輩を、「経験専門家」と言っているとの事、私たちも経験専門家の意見を尊重しつつお互い様の関係を築きたいものです。

 講演Ⅱとして、竹内さんには「認知症の診断そして、10年後突然認知症ではないと言われて」と題して、対談形式でお話を伺いました。認知症と診断された時の気持ち、ショックで泣いて落ち込んでいた生活からどうたって立ち上がったのか、生活の工夫について、認知症ではないといわれてこれからどう生きていくかなどについてお話をしていただきました。

 次に、昭島市に居住する認知症当事者のお二人も参加してのトークイベントとなりました。昭島の方が忘れないようにメモをしても、メモをしたことを忘れてしまう、メモ帳が沢山あってどれに書いたかを忘れてしまうと発言し、それについてメモ帳を1冊にして工夫をして身に着けるのも良いかもとの助言もありました。

 何かを決める時は、まず当事者の話を聞いて置き去りにしないでほしいと何度も繰り返しておりました。お二人とも、泣いて暮らした日々から立ち上がり、今はいろんな方に勇気を与え、前向きになれる力を取り戻すことをご自身の経験をもとに「夢先案内人」として導いていくことでしょう。

 来年は2024年11月24日(日)を予定しております。  くらしの保健室@宮沢の太陽 間渕記

 


アンケートの感想(順不同)

 

〇「自立」というキーワードで当事者と介護者がつながることが大切だと思いました。私の役割の中で生かせるお話をいただきました

〇3部制にしたことで様々なお話、考え方が聞けてとても参考になりました

〇時間があっと言う間に思った感じがして、楽しい講演会でした

〇病気にかかわらず「自分らしく生きる」これ必要だと思います。それを尊重される社会であってほしいと思います。認知症のありなしに関わらず、年をとった方の生活に関して、いろいろと話す機会があったら良いですね

〇認知症の当事者の方の考えや思いが伝わってきてよかった。暮らしの工夫というものが本当に必要だと感じた

〇丹野さんをはじめ当事者のみなさんのお話はどれも心に響き、参考になりました。認知症であってもなくても関係なく、人と人のつながり、それぞれが前向きに「今日を楽しむ」を大切に過ごそうと思いました。昭島市のイベントで丹野さんにお会いするのはこれで2回目です。また、次回もあることを期待しています。今日はありがとうございました。

〇4名の対談がとてもよかったです。認知症があるというだけで変わらず生きている仲間と感じられたり、今日から備えることが大事と改めてわかりました。安心して認知症になれる街をつくっていきたいです

〇本人の意思を尊重して大切にする講演会とてもよかったです。来年の講演会も期待しています

〇認知症になって、すぐに悪くなる人と、何年も元気でいられる人の差は、周りの接し方が関係しているということが興味深かったです。夫が診断されてまだ4日ですが、病気よりもまず夫自身と向き合って、今感じていること、困っていること、どうしたいかをしっかり聞いて一緒に考えていきたい。時間がかかったり、迷ったり、物をなくしたりすることが多く、つい手を貸してしまったり、私が決めてしまったりしていましたが、自分で決めて自分でやることサポートできるよう私も接し方を学んで実践していこうと思います。

〇当事者の話を聞いて、声なき声をきいていかないとならないんだと思いました。当事者の困りごとが聞かれない、まわりの(家族の)意向ばかりになってしまう。そうではない本人(当事者)の声が大事。「安心して認知症になれる昭島市」安心できる社会を一人一人として考えなければならない

〇認知症と診断されることによる“うつ”と“依存”を工夫で予防することにより自分らしく生活を続けていけるという丹野さんのお話は、映画「オレンジランプ」でも繰り返し言われる“工夫“他人ごとではない年齢になり、大変有意義な出会いでした

〇今が大切という言葉が胸にグサッときた。“心配するより信用する”など大事だと思った

〇プログラムが充実しており時間があっというまでした。近所で開催していただけてありがたいです。日頃から認知症の方と接することが多いですが、本日いらした方々が明るくて、前向きな人たちでした。私も元気がでました。

〇丹野さんの予防ではなく備えが必要という言葉が残りました。残念だったのはマイク機材の不調です。

〇認知症当事者からの発信はとても大切だと思いました。“工夫をすること”、我が家も認知症の母が外出した時に、居場所がわかるようGPSが入っている靴に変えました。「安心して認知症になれる地域」⇒どの地域もこのような地域になればよいなと思います

〇いろいろな試行錯誤を経て今の明るいお姿をみせてくださっていることに感謝です、希望持てました。

〇薬(アリセプト)の副作用を初めて知りました、丹野さんのお話は3回目ですが、その都度ためになることが盛り込まれていて、バージョンアップされています。工夫の仕方、まわりにいる人間のありかた、とても良いお話がきけました。今日を楽しく、明日もっと楽しく過ごします。

〇竹内さんの対談の内容がとても面白く、認知症について理解することができました。楽しくお話をきけてとてもよかったです。認知症の支援者としてとても勉強になりました。

〇丹野さんの実践編が生活に密着してよかった。30分に一度、同じ内容を話す人に対してはあいずちをうって聞くしか方法はないのでしょうか。(本人は話したことを忘れており、聞く人は“またか”とつかれてしまっている。

〇人間の尊厳を大切にしていかなければならないと思います。転ばぬ先の杖にしては逆にいけないとわかりました。今を大事に“仲間作り”をしておくことを心がけたいです。地域でお互い様の気持ちを大切にしていきたいです。放送機器の調整が必要。

〇安心して認知症になれる街にしたいと思いました

〇当事者の方の困ったこと、やってほしいことなどを知る機会ができて良かった。たとえ認知症でも明るく生きており、勇気をもらいました。認知症を自分事として考えられるきっかけをありがとうございました。

〇認知症について当事者の気持ち、まわりの人たちの気持ちの食い違いについて考えさせられました。何をやりたいかを聞いてみる。わくわくすること、生きていく楽しみを感じさせたいと思った。家族として考えさせられました。市や行政にもこれから一緒に考えて行動してもらいたい。私も協力していきたいと思った。病気になっても年をとっても生きやすい昭島市にしてほしい。

〇介護者としてしてはいけないこと全てをしていました。自分が変われば相手も変わる・・・ことを信じて接し方を考えたいと思いました。

〇当事者の思い、経験は具体的でわかりやすいものでした。昭島市で居場所作りなどお手伝いできることがあればやってみたいと思いました。

〇認知症の方、本人の意思をきかずに周りの人達がどうしたら過ごしやすいかを考えてしまうことがあったので、とても反省しました。ご本人の気持ちをこれからは一番に考えられるようにしていきたいです。

〇丹野さんのメッセージ「安心して認知症になれる社会にするため」を目標にめざして尽力したいと思いました。認知症に限らず、自分らしい人生をすごすために、人とのつながりを大切にすること、つながりを自らつくることが必要だと改めて実感しました。能任さんと宮下さんの生活に根差したお話がきけてとてもよかったです。ありがとうございました。

〇なんとなくこうした方がいいかなあと思うことが当事者から話を聞くことができて良かった。「宮沢の太陽」という場所は知っていたが、訪問看護事務所と思っていた。保健室があって、相談できたり、ランチ会をやっていることを初めて知った

〇ご本人から聞く話がとてもよかったです。できることを奪ってしまうこと、家族が言ったと言っているのに聞いていないと言っていたが、メモにしたり、私から聞いていくことが大事と考えさせられた。(家族が脳出血、認知症ではないが物忘れがみられているので)

〇認知症に関わらず、老人ということで危ないからやめさせよう、代わりにしてあげようということが多い気がする。もう一度母と一緒にどうすれば過ごしやすいか考えていこうと思う。どうしても認知症というとすぐに何もできなくなると思いがちであったが、そうでないこと周りの関わり方が大切だと知って良かった

〇丹野さんも竹内さんも周りに仲間がいて共に生きて行ける環境があるけど、そこに行きつくまで(仲間ができるまで)大変な人が多いと思います

〇とても元気がもらえました。自分も「経験専門家」になっても人の役にたてるといいなあ

〇手を出さないと思い、その方の気持ち、思いを知らないうちに取り上げ駄目にしてしまっているのだと考えさせられました。自分を振り返って行動していないではと思いました。ありがとうございました。

〇認知症は人生の通過点なのかなあと感じました。人によって早かったり、遅かったり、通らない人もいる。私も今66歳、これからどんな自分になっても最期まで自分らしく、あきらめないで生きたいと思いました。

〇丹野さんのお話はとても有意義で参考になりました。(私も認知症予備軍なので)認知症に対するみかた考え方が変わりました。また地域のつながりの重要性も感じています

〇認知症だった母との接し方で後悔が多く、学び考えたい、何か行動に移したいと考えています。立川で取り組みを準備します

〇音が聞きにくかったです

〇これまでの認知症の勉強会などは知識的なことが多かったが、今回認知症ご本人の話がきけて、とてもインパクトがありました。認知症の人に関わるときに具体的な役に立つと思う

〇竹内さん、本日初めて聞かせていただきました。認知症・・・症状が変わらず、寝込まず(旅行)講演に一人で出向くことができると認知症の診断がなくなってしまう?老化ということですか

〇当事者の発言が多いことが予想外(専門家の話だと思っていました)現状の認知症の定義や扱いが確固としたものではない・・・という現状がみえてきた。家族(女性)から患者じゃないかと言われて検査を受けたが診断されなかった。認知症を身近に学んでみたい

〇当事者の方の前向きさに感動しました。誰でもなる可能性があることなので、自分事として認識できました

〇認知症に関心のある人が多いの驚きました。丹野さんはとても前向きですね、支援≠家族のサポートですね、気をつけたいものです。音声がききとりづらい部分があり、残念です

〇大変貴重な時間を頂戴し気にしていた問題の数々を講義の中で自己の身近な問題にして解決する道しるべを作っていただき、大変ありがたく感謝しております。今後共々ますますの発展をお祈りします。ありがとうございました。感謝

〇大変楽しく役立つお話など勉強させていただき、今後の役にたて元気に皆さんと仲良く、明るく暮らすよう頑張ります。今日は本当にありがとうございました。

〇八王子のデイサービスの現状を聞き、地域とのかかわりとサービスを利用している認知症の人たちの生き生きとした姿がみえてきました。丹野さんのお話で、先回りした対応は認知症の人にとって良い対応ではなく、逆に依存を起こしてしまうとのこと。今仕事をしているデイサービスでも何かできることはないかと考えたいと思った

〇認知症に備えて工夫すること、とても内容のあるお話をきくことができました

〇誰でもが訪れるであろう症状ですが、恐れず生活できるのかなと少しは安心感が・・・・

〇大変勉強になるお話でした。音声が聞き取りづらかったが、マイクが変わって安心して聞くことができました。お話をしている方の顔が見えると見えないとはだいぶ受け方も違うので、工夫してみてください

〇よくわかりました

〇認知症の勉強を10年以上続けてきましたが、10年前と随分変わったのを感じています。進んでください、このままで。90歳の半ボケに勇気を与えてくれました

〇体験した事がすばらしい、ありがとうございました。人間は生きている限り、自分の使命があると深く感じました。どんな人、またはどんな立場になっても命がある限り使命があると確信しました。私も弱い心と人の眼を気にせずに!!勇気をもって立ち向かって生きていきます、ありがとうございました

〇たくさんの気づきをいただきました。「安心して認知症になれる地域」ができるよう地域で頑張りたいと思いました。自分自身が知らずに工夫していたことが認知症対策だと思えました

〇認知症と聞いても、自分が生きる方向に向かって、頑張って生きるということが良く分かって良かった

〇自分の気持ちの持ち方が大事なんだと改めて思った